Eriko Daimo

CD/Music sheet

樅の木 作曲/ジャン・シベリウス 編曲/大茂絵里子

樅の木はとても印象的だ。雪の降るフィンランドのシンとした空気の中に、力強く美しく佇む あの姿。演奏するたびに、独特の風景や空気感、 雪の音、匂いを思い出す。

私の大好きな国の1つであるフィンランドで、 タンペレフィルハーモニー管弦楽団と2016年に コンチェルト協演する話をいただいた。現地の お客様が知っているような作品を、アンコールで演奏したいと思い、シベリウスのバイオリン協奏曲、フィンランディアと並ぶくらい有名でフィ ンランドで知らない人はいないであろうこの曲、 ピアノのための5つの小品op.75より No.5「樅の木」を編曲することにした。タンペレフィルとの演奏には、特別な思いがある。一人の作曲家を思い出すからだ。 ヨウニ・カイパイネン。5年前、私のリサイタルを聴いてくれた彼は、コンポーザーインレジデ ンスをしていたタンペレフィルハーモニーの委嘱で「マリンバコンチェルト」を作曲し、世界初演を私に依頼してくれた。でも、曲が仕上がる前に突然、癌で亡くなってしまった。結局、彼の作品は演奏できなかった。

2016年にフィンランドで、この「樅の木」をマリンバ初演させてもらった以降、色んな場所で 演奏しているのだが、沢山の方々から楽譜をリクエストしていただいた為、今回書き留める事 にした。親愛なる作曲家、ヨウニ・カイパイネンへの追悼の想いを込めて。ー大茂絵里子

大茂絵里子 デビューCD

“ORIGIN”

Performers: Eriko Daimo, Johan Bridger, Patrick Raab, Ronni kot Wenzell

Photography& Art works: Gian Andrea di Stefano

Recorded at Copenhagen Opera House

情熱的、繊細さ、完璧なテクニック。大茂絵里子の音楽はあらゆる言葉で表現される。しかし彼女の最も特筆すべきは、天真爛漫に音楽と一体になり、聴衆を恍惚とさせる感性である。絵里子の初CDを世界中が待っている! 

作曲家 和田薫(ライナーノーツより)

大茂絵里子の持つ、強い日本の文化背景と、躍動感溢れる演奏家として洗練された視野、そして、聴衆を魅了する豊かな表現力、卓越した演奏技術が伝わってくる作品となっている… -世界打楽器協会, PAS magazine, CD講評より)

ふるさと-hometown- 作曲/岡野貞一 編曲/大茂絵里子

故郷への想い、郷愁の念は国籍に関係なく誰しもの心の情緒であり、音楽にも影響を与えてきた。高度な演奏技術を持つマリンバ奏者、大茂絵里子はそのような切望感を巧みに表現し、素朴でありながらも動きのある曲へと、見事に編曲した。 

「父や母はどうしているのだろうか、友達は元気にしているのかと思わずにはいられない、雨が降るたび、風が吹く度に、故郷のことを思い出す」そんな情景が譜面から伝わる。 

短い前奏から変わって、大半は全てロールで混声四部合唱を思わせる。大茂は独特の和音を効果的に組み合わせ、更に、最低音のCまで使うことによって、この曲の魅力を最大限に引き出した響きをマリンバで奏でられる作品に仕上げている-世界打楽器協会, PAS magazine, 楽譜講評より)

Published by; Edition Svitzer

カヴァレリア・ルスティカーナより「間奏曲」 作曲ピエトロ・マスカーニ 編曲 大茂絵里子

大茂がアンコールで演奏したオペラ「カヴァレリアルスティカーナ」より「間奏曲」では、長いフレーズを4本のマレットがゆっくり、4部のハーモニーを巧みに奏でるのを目の当たりにして、実に桁違いの演奏家である事を痛感した。視覚的にも聴覚的にも双方向から絶妙なバランスで訴えかけられ魅了され、録音物では決して捉え切ることは出来ない体験をした。-The Irish Times

大茂絵里子はマリンバ独奏で最高に美しく、エレガントに聴こえるよう、編曲しつつも、原曲であるオペラ間奏曲の魅力を見事に残している。

美しい原曲を、熟練した編曲技術で生かしている、この素晴らしい新たなマリンバ・ソロ曲は、これから多くのプロの演奏家によって演奏されていく、人気の作品になるに違いない。世界打楽器協会, PAS magazine, 楽譜講評より)

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